超高齢化社会に向けて
2025年問題
日本の人口は2010年を境に減少を続け、2025年には約800万人いる団塊の世代が後期高齢者(75歳)となります。国民の4人に1人が後期高齢者という、「超高齢化社会」が訪れ、雇用、医療、福祉等様々な分野に影響を与えることが予想されています。これを2025年問題と言います。社会保障の担い手である労働人口は減っているため、社会保障費の増大、不足が予想されます。
高齢者の独居リスクについて
・認知症の発症、進行
社会との接点がなくなることでコミュニケーション不足から脳の認知機能が低下し、認知症の発症、進行する恐れがあります。
・孤独死の恐れ
一人暮らしでは倒れて
・詐欺被害等のトラブルに巻き込まれる可能性
社会的との繋がりが
急速に少子高齢化が進む中、厚生労働省では2025年を目途に公的なサービスだけでなく地域の力を活用しながら住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を推進しています。
中でも、介護が必要になる前に予防を行う“介護予防”を充実させることが重要な課題です。高齢者が要介護になる主な理由は身体的な衰えです。これを防ぐために社会参加や社会的役割を担ってもらうことで、心身の充実や生きがいを感じることが予防に繋がります。
75歳を過ぎた後期高齢者といっても、健康で元気に暮らすシニアの方も多くいらっしゃいます。人生100年時代とも言われ、定年退職後の生活が長くなりました。定年の年齢の引き上げや、再雇用の制度の導入等により以前より長く働ける企業も増えてきましたが、退職後に始まるセカンドライフがより快適な暮らしになるように楽しい生活にしていきたいですね。
介護が必要な状態にならずに、少しでも長く健康で元気な生活を維持していきたいですよね。
COCO下小田は介護施設ではありません。介護予防に重点を置き、入居者の自由と主体性を尊重し、他の入居者やボランティアや地域の方々などたくさんの方と共に、自ら暮らしを創っていく。そんな楽しみを一緒に分かち合える仲間を募っています。
今後の生活が不安になったら?
1.地域包括支援センターへ相談
高齢者の生活をサポートする地域でサポートする拠点として自治体などにより設置されている相談窓口です。
「これから介護サービスを受けたい」「介護サービスについて相談したい」という場合は、まずは地域にある「地域包括支援センター」を訪れてみてください。
地域包括支援センターは、地域に住むご高齢者のために、介護サービスの導入や健康増進のための支援を行っている公的な相談所です。主任ケアマネジャー、社会福祉士、保健師が配置されており、ご高齢者に対するさまざまなサポートを専門的見地によって行います。
ご高齢者のための地域の拠点として、福祉だけではなく、医療や行政などと連携しながら適切な対応をとっているので、とても便利で安心なサービスです。ご自身やご家族がお住まいの地域には、どこに地域包括支援センターがあるのか事前に確認しておくとよいでしょう。
COCO下小田の特徴
自由な暮らし。自分らしく、ともに住まう。
ライフサポーター
有償ボランティア制度
ライフサポーターと呼ばれるボランティアが入居者の生活をサポートします。入居者の生活支援や日々開催されるイベントの企画や講師など、好きなことや得意なことを活かして貢献できます。また、入居者自身もライフサポーターとして働けるところがポイント!人の役に立つ仕事をし、報酬をもらうことで、生きがいを感じることが出来ます。
楽しいイベント
地域交流の居場所
日々、様々なイベントを開催していて、入居者も地域の方も参加することができ、地域のふれ合いの居場所として活用されています。体を動かす体操教室やアート、俳句教室、フラダンス、ハーモニカ教室など毎日のように開催されるイベントは種類も豊富です!
自立した共同生活
自立と共生
入居者は介護施設のような行動制限、持込制限がなく外出や仕事をするのも自由。主体的に生活のルールを決めて行きます。
NPOのサポート
生活支援
NPOみなサポが食事、家事、介護、医療などについての手助けをします。困ったことがあれば相談出来るスタッフがいます。その他、専門の医師、介護の専門家、保健師、弁護士などのサポートを手配し、入居者の暮らしを支えます。
入居者の声
一人暮らしになると不安を抱え、孤独を感じる高齢者の方が多くいらっしゃいます。COCO下小田に入居して、シェアハウスの共同生活を楽しむ方の声をご紹介します。
80代女性
家族もペットも亡くなり一人に。夜になると話し相手がいないことが寂しく、帰って来る人も待っている人もいない、このままではうつになってしまうと思い、入居を決めました。一つ屋根の下に誰かがいると寂しさを感じることもなく、やることもあるので生きがいになります。みんなで一緒に朝ごはんを作るから、朝寝坊が自然と規則正しい生活になりました。生活してみて嫌だったらやめればいいので、一度勇気を出して入ってみたら良さがわかると思います。
COCO下小田での生活を体験できるショートステイもありますよ!
70代女性
主人が亡くなり、一人暮らしになって寂しくて耐えられませんでした。ここでの生活はイベントに参加することで、色んな人達とのふれ合いがあって楽しく生活出来ます。自由なところも良い。夜遅い時間まで外で遊んで帰ってきてもいいし、恵まれた環境だと思います。
グループリビングとは?
独立した生活に不安を抱える方が集まり、仲間と同居し助け合いながら暮らす住まい方です。独立した部屋に暮らし、生活支援サービスを受けながら共同生活を行い、主体性のある自立した生活を営みます。精神的に豊かで楽しい生活を送ることや、他の入居者と互いに学びあえる人間関係を築くことができ、一人になりたい時はプライバシーの確保がされています。 一般的に有料老人ホームなどに比べ、生活の中に共同性があることと必要なサービスだけを受けながら生活するため、経済的に合理的で値段が安いことも大きな特徴です。また、雰囲気が合わなければ気軽に退去出来るところもメリットと言えます。
運営者の想い
COCO下小田を運営する(一社)グループリビング推進協議会の坪内さんと、生活サポートを担うNPO法人みなサポの岩井さんにお話しを伺いました。
健康な街づくりを目指したい
元々は独居高齢者の住宅を住めない状態になる前に若い世代に渡すことで、住人の若返りと空き家の掘り起こしを図る「空き家対策」として取り組んだ活動でした。シニアを対象に考える中で超高齢化社会での社会保障費負担増加の問題に行き当たり、それを改善するための暮らし方の提案としてたどり着いたのが、“高齢者向けシェアハウス”です。
コミュニティを持続させるためには遊びに来れる場所がありそこに人がいること、住んでいることが重要です。当事者の立場からすると、実際に自宅を売って入居するのはかなり勇気のいる行動です。最初に入居された方もボランティアさんの人数が増えていき「たくさんの方が支えてくれるなら」と入居を決めてくれました。
人生の終盤にさしかかり、今まで頑張ってこられた方が寂しい思いをされるのは切ないです。誰とも話さない日が続くと認知症にかかりやすくなります。入居者以外の地域の方にも毎日のように開催されるイベントに参加してもらい、健康な街づくりを目指したいです。
グループリビング推進協議会
代表 坪内 孝介さん
株式会社あすなろ設計事務所代表。COCO下小田の運営を担い、設備面の問題解決や生活のルール作りなどにも協力している。
深刻化する高齢化社会へ向けた先駆け、地域一体となって高齢者をサポートする施設を目指したい
介護制度で定められている程度は要介護1~5まであり、平均すると一人26万円程/月のサービスを受けられますが、1割負担だと個人の負担分はおよそ2万6千円となり、残りは国や自治体の負担となります。自治体の負担は年間でおよそ280万円、10年間で2800万円となります。更に年金受給が月々20万円と想定すると年間240万円、10年間で2400万円、合わせて5200万円もの国費などが高齢者一人に対して使われている計算です。
高齢化が進むにつれて負担が増えていくと、このシステムは当然破綻します。介護程度の軽い人がサービスを受けられなくなった時、自助やお互いが助け合う共助があって初めて高齢化社会の運営が成り立つのではないかと思います。
COCO下小田では人と触れ合い、体を動かし健康を維持するための社会活動が出来るので介護予防に繋がります。高齢者の「居場所」が必要とされ様々な施設でイベントが開催されていますが、これほど多く実施出来ている施設は数少ないと思います。地域ぐるみで地域の方と相互のコミュニケーションを目指し、住む安心だけでなく生きることの喜びを提供していきたいです。地域と一体となり、高齢者をサポートする施設を目指しています。
NPO法人みなサポ
理事長 岩井 一正さん
高齢者施設の無料相談や案内、介護情報提供等様々な活動を行っている。COCO下小田では生活支援の仕組みづくり、ボランティアの管理等を担う。
COCO下小田のお問合せは藤枝支店へ
アイワ不動産 藤枝支店
TEL.054-634-1151
〒426-0067
静岡県藤枝市前島2丁目1番40号 プラチナムステータスタワー1階
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